ジム・ロジャース氏の提言

2014年2月19日(水)のTBS『ビジネスクリック』では、アメリカの著名投資家ジム・ロジャース氏のインタビューが放送されました。すでに新興国通貨を売っているそうです。なんか当たりそうなことばかり言っていました。

Q.今年1月市場心理が劇的に変化したが何が起こったのか?
⇒量的緩和が終わりに近づき人々に不安。緩和の終わりには痛みを伴う混乱が起きる。

Q.市場が軟調な理由として新興国市場への不安が挙がっているが?
⇒効率の悪い資金管理をしてきた国「トルコ」「インドネシア」「インド」などで、フラジャイル5(脆弱な五か国)ではなく、フラジャイル35といってもいいくらいたくさんの国がある。

量的緩和が終わるとき、その対価を支払わなければならない。今後1、2、3年はないかもしれないがいつかそのときがくる。新興国資産はどこかで売らないといけない。私はすでに新興国資産を売っている。相場が現実を反映していない状態のときはそれとは反対のことをすべき。

Q.想定外? 円高株安
⇒現在の円高株安は通常の調整で下がり続けることはない。しかし、日経平均株価が2万円以上になっても驚かないが、それには時間がかかる。3年後なら驚かない。

Q.ドル円相場については?
⇒私は2、3週間前に円を買った。市場の円売りポジションが驚くほど積みあがっていたから。長期的な投資ではない。最終的には円安ドル高がさらに進む

Q.アベノミクス2年目をどう考えているか?
⇒紙幣を刷り貨幣の価値を下げて経済を回復することはdけいない。借金を積み重ねる手法は長期的、中期的にも機能しない

Q.日本経済に対し悲観的にもかかわらずなぜ日本株、日本円に投資するのか?
⇒阿部首相が今やっていることは「人々の気分を良くすること」だから。アベノミクスはしばらくの間株価を上昇させると考えている。しかし、10~30年後、(今の政策の)対価を支払うときが来る。30年後、人口は減少し借金が膨れ上がり通貨は価値をなくす。ピークを迎え衰退していったたくさんの国があるが、このままでは日本も同じ道をたどることになる。

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