FX ドル、今年の高値に接近 個人の買い持ち高 急減

 外国為替証拠金(FX)取引で個人のドル買いの持ち高が急減した。ドル・円相場は3日に1ドル=103円38銭を付け、5月22日に記録した今年のドル高値(円安値)の103円74銭に近づいた。ドルの上昇により安値で買った個人の売りが出やすくなった。

 12月2日にQUICKが公表した店頭FX9社合計の建玉(未決済残高)によると、ドル買い・円売りは34万3657枚(1枚は1万通貨単位)となり、2012年12月の集計開始以来最少となった。ドルが96円台に下げた10月に個人はドルを71万枚買っていたが、足元では半減した。

 対円でのドル買い比率も60.2%と2月上旬以来10カ月ぶり低水準だった。個人はドル高になると買い持ち高を減らす半面、下落局面では買いを増やす「逆張り」の傾向が強い。安値でドルを買っていた投資家が利益確定売りに動いたようだ。

 3日に103円台まで上昇した後のドルは101~102円台で伸び悩む場面が目立った。この局面で今度はドル買いがじわじわ増え始めた。投資家は安値でドルを買う意欲を強めている。

 マネーパートナーズの武市佳史執行役員は「11月以降、ドルがほぼ一本調子で上昇していたため、足元の下げは格好の買い場となっている」と話す。

 ドル買いを誘っているのは中長期的にドル高・円安傾向が続くとの読みだ。米国では量的金融緩和の縮小が始まるとの見方がある。一方、日本では消費税率引き上げによる景気下押し圧力を緩和するため、日銀が追加緩和に動くという思惑が根強い。

 日米の金融政策の方向性の違いを理由に「ドルの伸び悩みは短期にとどまりそうだ」(外国銀行)との声が多い。

 6日発表の11月の米雇用統計では非農業者部門雇用者数の増加幅が市場予想を上回り、ドル高・円安が進んだ。米経済指標や株式相場の動きをにらみながら、持ち高を傾ける展開が続きそうだ。

(日経QUICKニュース 2013/12/9 14:01)

先週の雇用統計でひとまず今年の大きなイベントは終わったので、一旦円安は落ち着くのではないかと思いますが、12月は季節要因があるのでなんとも読めないです。とはいえ、105円とかはまだいかないように思います。その前に98円あたりまでの調整が入ると読んでいます(願望も込めて)。100円以下は買い増しのチャンスだと考えています。

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